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2011年5月22日 (日)

「病気にならない体をつくる免疫力」を読んで

花粉も黄砂も一段落して、すがすがしい季節になりました。

鳥取まで通勤した時、いつもは人気の無い線路沿いの田んぼで農家の方々の姿を多く見かけました。山間地ではもう田植えが済み、平地でも田んぼに水を入れ始めているようです。平日に農作業されているのは高齢の方々がほとんどです。勤め先の病院でも、子供や孫に食べさせるお米や野菜を作られているお年寄りが沢山いらっしゃいます。

ところで、通勤時間を利用して「病気にならない体をつくる免疫力」 安保 徹著 を読みました。

普段はこの手の健康指南本は読まないのですが、たまたま入った書店の店頭に大量に平積みにされていて、つい手にとってしまいました。最近、黄砂による咳やスギ花粉症(?)など体調が悪かったことも手伝ったのかもしれません。(ちなみに、著者の安保徹氏は新潟大学医歯学総合研究科教授で、PubMedでは英文学術誌の文献が多数ヒットしましたが、帯封にあるような「免疫学の世界的権威」かどうかは寡聞にして知りませんでした。)

安保氏の理論はかいつまむと、自律神経が白血球中のリンパ球と顆粒球の比率に大きな影響を与え、悪いストレス(心の悩み、働きすぎ、薬の長期使用)により交感神経の緊張が続くと血流が悪くなり、顆粒球が増えて病気になる、というもののようです。本の後半では、糖尿病や膠原病、ガンなどの病気もこの理論にのっとって現代の治療を否定する内容となっており、患者さんの不安をあおるような筆致はいかがなものか?と思いますが、前半の総論ではうなずける箇所もありました。

その一つが、消炎鎮痛剤、いわゆる痛み止めに関する記述です。安保氏は消炎鎮痛剤は私たちが自分の体の異常を治すために作りだすプロスタグランジンを抑制し痛みを抑えるが、血管も閉じて血流障害を起こし、薬が切れた時にはさらに強い痛みを作りだすと警鐘を鳴らしています。「そもそも痛みというのは、傷が回復したり組織が修復したりするためのステップです。痛みや発熱、だるさなどといったものは、生体防御反応であり、そうした症状を耐えれば、必ず自然治癒に向かうものなのです。」その通りだと思います。でも、現代人はなかなか痛みに耐えてじっと寝ているわけにもいかず、お薬に頼るのですね。遠い昔になりますが、大学1年生の冬に風邪をひき、実習で顕微鏡を覗くと鼻水が垂れて集中できないので、やむなく市販の風邪薬を飲み続けました。すると、いつもなら数日で治るはずの風邪を何週間も引きずり、悲惨な年末年始を迎えた覚えがあります。今では、風邪をひいたかな?と思うと厚着をして葛根湯を飲んで熱めの風呂に入って早寝をして治します。もちろん、じっと寝ていられないくらいの痛みや熱ならお薬で楽にするべきだと思いますが、長~く薬で症状を抑えていると後でツケが回ってくるかも…

あと、湯治に関する記述。体を温めると体の中で、HSP(ヒートショックプロテイン)という有用な蛋白質が増えるそうです。湯治なら10日前後が最適で、家でも週2回42℃くらいのお風呂に入れば効果があるとのことです。なかなか子供と一緒だと熱いお風呂に入れませんが、日帰り温泉など行きたくなりました。

もう一つ笑ってしまったのが、花粉症などのアレルギー疾患は副交感神経が優位になりすぎてリンパ球過剰体質となり、多少の刺激にも反応し、くしゃみやかゆみといった症状として表れるとのくだり。私が今年の2月に週4日の仕事から解放されて自宅にいることが多くなったことと、目の痒みや鼻水といった花粉症の症状が出たことは関係があるのかも!?と考えさせられました。交感神経を刺激する為にも、適度な運動とブログの更新を心がけます!

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